UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーが製品やサービスに触れて得る体験の総称です。多言語サイトの場合、言語切り替え・文化差・法規制など追加要素が絡み合い、単一言語サイトよりも可読性・信頼性・操作性の維持が難しくなります。
母国語の情報は理解速度を2倍にし、CV率を1.3〜1.6倍に向上させるという調査があります。UXを最適化しないまま翻訳のみ行うと、離脱率が上昇しSEO評価も低下するため、コンテンツ投資が回収できません。
アクセス解析や市場データを用い、流入ポテンシャル×CV価値で優先言語を決定。全言語同時展開より段階的公開がUXとコストを両立します。
サイト全ページのヘッダーに言語スイッチャーを配置し、国旗より言語名表記+アイコンがベストプラクティス。現在ページ階層を保持したまま切り替え可能にします。
ブランド統一用の共通テンプレートに対し、価格・事例・CTA文言などコンバージョンに直結する要素はローカル編集を許可。CMSで権限を分離すると運用が安定します。
Figma/Adobe XD段階で文字数120〜160%テストを実施し、Flexbox/Gridで可変コンテナを採用。RTL(右→左)対応も早期に確認します。
色の意味(例:白=純粋〈欧米〉/喪〈東アジア〉)やジェスチャー、宗教的禁忌をリサーチ。人物写真は現地ユーザーと同年代・同属性を配置すると共感を得やすいです。
翻訳メモリと用語集を整備し、文脈に応じてスラング回避・専門用語統一を徹底。誤訳はブランド毀損につながるためネイティブ校閲が必須です。
住所欄の順序・郵便番号桁数・電話番号国コードなどを国別に動的切替。必須/任意項目も商習慣に合わせ最小化し、離脱を防ぎます。
x-default
を含む完全三角関係で重複評価を回避し、検索結果から正しい言語版へ誘導。検索→遷移→目的達成までの体験が途切れません。
動画は多言語字幕/CC、画像はalt
属性を各言語で用意。聴覚・視覚障がい者にも配慮しWCAG 2.2に準拠することで国際基準を満たします。
主要言語ごとにリモートユーザーテストを実施し、ヒートマップ・NPSで定量/定性データを収集。改善サイクルを四半期ごとに回すとUXが持続的に向上します。
翻訳フロー内蔵、差分検知、ロール分割、サイトパフォーマンス最適化が揃うCMSを選択。LeadGrid・AEM・Contentfulなどが候補で、規模に応じて比較します。
MemoQ、Trados、Phrase などCATツールで翻訳メモリを共有すると、用語統一とコスト削減を両立。UX面では表記ゆれ解消が信頼感につながります。
Optimizely、Google Optimize(→GA4 Experiments)で言語別CTA・色・コピーをテスト。勝ちパターンを他言語へ展開し、データ駆動型UXを実現します。
多言語サイトUXは「文化理解」「技術最適化」「継続的テスト」の三本柱で構築します。10の設計原則とツール活用を組み合わせ、ユーザーが母国語で快適に目的を達成できるサイトを目指しましょう。
グローバルサイト構築の専門メディア「デジブラ」では、独自調査により構築実績を有する50社をピックアップ。その中から代表的な3つの構築目的別に、実績の多い会社を選出しています。
本当に優れた製品の実力を
他国の人に伝えたい!
売上規模50億から5兆円のBtoB製造企業170社を支援してきた実績から、BtoB製造業を熟知した会社と言えます。
ローカルサイトも含めた制作・運用を推進できるのが強みで、現地支社を巻き込みながらの進行やシステム構築も得意としているため、戦略立案や企画・プロジェクト運営を相談したいメーカーにおすすめです。
現地の美意識に寄り添い
商材の価値を表現したい!
自社スタジオでの映像制作で、人の美意識に働きかけるような表現を得意としています。
化粧品や装飾品・ファッションなどおよそ30社以上の美容・アパレルメーカーのサイト構築実績を有しており、言語化できない「美しさ」を、映像コンテンツで広く伝えていきたい会社におすすめです。
海外の食文化に配慮しながら
食材の魅力を広めたい!
海外ならではの食文化や、食のタブーに配慮したサイト構築の実績を持ち、大手食料品メーカーからの依頼にも応えられる実力を有する会社です。
成分や栄養価などの情報を、食文化を知るプロが正しく多言語化し、食流通の法規制を守って適切にクリアした上で、ブランド価値を世界中に拡げていく支援に期待できるでしょう。
選定条件:
Google検索「グローバルサイト 構築」の検索結果の165社から、事業としてグローバルサイトの構築を行っていることが公式サイトに記載されている50社を絞り込んだ。(調査日:2024年8月23日)
・イントリックスの選定理由:製造業の海外ビジネス促進を目的としたグローバルサイト構築実績が、50社のなかで最も多い会社として選出。
(※1 参照元:イントリックス サービスサイト|https://www.intrix.co.jp/lp/global-website-strategy/)
・ミツエーリンクスの選定理由:映像やビジュアルを活用したPRを目的としたグローバルサイトの構築実績が、50社のなかで最も多い会社として選出。
(※2 参照元:ミツエーリンクス 公式サイト|https://www.mitsue.co.jp/our_work/projects/past_projects.html)
・あとらす二十一の選定理由:採用強化を目的とした企業サイトを、グローバルサイトとして再構築した実績が50社のなかで最も多い会社として選出。
(※3 参照元:あとらす二十一 公式サイト|https://at21.jp/works/maker.html)