多言語化は「既存ページを翻訳して別言語を用意する行為」を指し、コンテンツ量を増やすことが主眼です。一方、多言語対応は翻訳だけでなく UI/UX・検索エンジン・決済・法規制 まで現地最適化する“運用体制づくり”を包括します。両者の共通点は母国語で価値を届けることであり、最終的には顧客体験と事業成果の向上を目指します。
①対象国と優先言語の決定 → ②KPI・ガバナンス策定 → ③CMS/翻訳方式/URL構造の選定 → ④コンテンツ翻訳&ローカライズ → ⑤hreflang・解析設定→公開 → ⑥運用・改善サイクル。準備段階で用語集・スタイルガイドを整えると、品質とスピードが両立します。
選定ポイントは「多言語機能がネイティブ実装」「権限とワークフロー設定」「翻訳API連携」「差分検知・一括配信」。
機械翻訳は速報性・コスト面で優秀ですが、用語統一やニュアンス表現に限界があります。推奨パターンは「一覧ページ・ブログ速報=機械翻訳+ポストエディット / 会社概要・商品説明=専門翻訳者+ネイティブ校閲」。翻訳メモリを活用し、再利用率を高めることで長期コストを30〜40%削減できます。
同一ドメイン内の /en/
や /zh-cn/
といった サブディレクトリ方式 は、ドメインパワー集中に有利。国別伸長が大きい場合は en.example.com
のサブドメイン方式でCDNを地域最適化する手もあります。いずれにしても、hreflangタグで言語×地域を示しx-default
を組み合わせることで重複評価を防げます。
CMSに「差分検知→翻訳タスク自動発行→レビュー→公開」のパイプラインを実装し、用語集・スタイルガイドをバージョン管理します。翻訳メモリを組み合わせると重複フレーズが最大60%削減され、公開スピードと品質が両立します。
GA4の「ユーザー属性>言語」「地域>国」レポートで、言語別セッション・CVRを可視化し、離脱率やページ読み込み速度を比較。パフォーマンスが低い言語はコピー・CTA・LCP画像をローカルテストして改善します。探索レポートのパス解析で国別の導線を把握すると、内部リンク最適化が捗ります。
Webサイトの多言語対応は、翻訳品質・CMS機能・SEO設計・運用体制という“四本柱”をバランス良く構築することで、海外リード拡大とブランド価値向上を同時に達成できます。本記事のポイントを踏まえ、最適なツール選定とワークフロー設計で継続的な成果創出を目指しましょう。
グローバルサイト構築の専門メディア「デジブラ」では、独自調査により構築実績を有する50社をピックアップ。その中から代表的な3つの構築目的別に、実績の多い会社を選出しています。
本当に優れた製品の実力を
他国の人に伝えたい!
売上規模50億から5兆円のBtoB製造企業170社を支援してきた実績から、BtoB製造業を熟知した会社と言えます。
ローカルサイトも含めた制作・運用を推進できるのが強みで、現地支社を巻き込みながらの進行やシステム構築も得意としているため、戦略立案や企画・プロジェクト運営を相談したいメーカーにおすすめです。
現地の美意識に寄り添い
商材の価値を表現したい!
自社スタジオでの映像制作で、人の美意識に働きかけるような表現を得意としています。
化粧品や装飾品・ファッションなどおよそ30社以上の美容・アパレルメーカーのサイト構築実績を有しており、言語化できない「美しさ」を、映像コンテンツで広く伝えていきたい会社におすすめです。
海外の食文化に配慮しながら
食材の魅力を広めたい!
海外ならではの食文化や、食のタブーに配慮したサイト構築の実績を持ち、大手食料品メーカーからの依頼にも応えられる実力を有する会社です。
成分や栄養価などの情報を、食文化を知るプロが正しく多言語化し、食流通の法規制を守って適切にクリアした上で、ブランド価値を世界中に拡げていく支援に期待できるでしょう。
選定条件:
Google検索「グローバルサイト 構築」の検索結果の165社から、事業としてグローバルサイトの構築を行っていることが公式サイトに記載されている50社を絞り込んだ。(調査日:2024年8月23日)
・イントリックスの選定理由:製造業の海外ビジネス促進を目的としたグローバルサイト構築実績が、50社のなかで最も多い会社として選出。
(※1 参照元:イントリックス サービスサイト|https://www.intrix.co.jp/lp/global-website-strategy/)
・ミツエーリンクスの選定理由:映像やビジュアルを活用したPRを目的としたグローバルサイトの構築実績が、50社のなかで最も多い会社として選出。
(※2 参照元:ミツエーリンクス 公式サイト|https://www.mitsue.co.jp/our_work/projects/past_projects.html)
・あとらす二十一の選定理由:採用強化を目的とした企業サイトを、グローバルサイトとして再構築した実績が50社のなかで最も多い会社として選出。
(※3 参照元:あとらす二十一 公式サイト|https://at21.jp/works/maker.html)