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多言語サイトのURL構造と最適な設計

多言語サイトを構築する際には、どのようなURL構造を採用するかが極めて重要です。URLはユーザーにとってのナビゲーションの手がかりであり、検索エンジンにとってもページを認識する基本要素となります。適切なURL設計はユーザー体験とSEOの両方に直結するため、戦略的に決める必要があります。

本記事では、多言語対応に用いられる代表的なURLパターンとそれぞれの特徴、SEOや運用への影響を整理します。さらに、サブディレクトリやサブドメイン、独自ドメインを活用した設計方法、注意点やベストプラクティスまで詳しく解説します。

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目次

多言語サイトにおける最適なURL構造とは

多言語対応に用いられるURLパターンの種類

多言語サイトでよく採用されるURLパターンには、サブディレクトリ方式・サブドメイン方式・独自ドメイン方式の3つがあります。どの方式を採用するかによってSEO評価や運用体制が大きく変わるため、目的に合わせた選択が求められます。

サブディレクトリ方式

「example.com/en/」「example.com/ja/」のように、1つのドメインの下に言語ごとのディレクトリを設ける方法です。SEO評価をメインドメインに集約できるのが大きなメリットで、シンプルに運用できます。

一方で、すべてのページを同じサーバー・CMSで管理する必要があり、現地チームごとに独立した運営を行いたい場合には柔軟性に欠ける面があります。

サブドメイン方式

「en.example.com」「fr.example.com」のように、言語ごとにサブドメインを割り当てる方法です。現地チームやプロジェクト単位で独立した運営がしやすいという特徴があります。

ただし、検索エンジンからは別サイトとして評価される傾向があるため、SEOの観点では評価が分散しやすい点がデメリットです。内部リンク設計やhreflang設定で補強することが欠かせません。

独自ドメイン方式

「example.fr」「example.de」のように、言語や国ごとにトップレベルドメインを取得する方法です。現地ユーザーからの信頼度が高く、検索エンジンにもその国向けサイトだと明確に伝えられます。

その分、複数のドメインを取得・管理する必要があり、SSL設定やホスティング費用、運用負荷が増える点が課題です。リソースに余裕がある大規模企業に向いた方法といえるでしょう。

URL構造がユーザー利便性とSEOに及ぼす影響

URLはユーザーにとって直感的に「どの言語か」を把握できる重要な要素です。また、検索エンジンもURLパターンを手がかりにして対象地域や言語を認識します。ユーザー理解とSEOの両立を意識したURL設計が不可欠です。

言語コードの付与とURL設計のポイント

「/en/」「/ja/」などサブディレクトリ方式の特徴

サブディレクトリ方式は「example.com/en/」「example.com/ja/」のようにディレクトリで区切る方法です。この方式はシンプルで、SEO評価をメインドメインに集中させやすいのが利点です。中小〜大規模まで幅広く採用される標準的な方式といえます。

クエリパラメータやクッキーによる言語切替の可否

「example.com?lang=en」のようにクエリパラメータを利用する方法や、クッキーで言語設定を保存する方法も存在します。しかし、検索エンジンに適切に認識されにくく、SEO効果が薄いため推奨されません。運用上もURLが複雑化するため避けるのが無難です。

パス名を各言語で翻訳するメリット・デメリット

「/about/」を「/会社概要/」や「/ueber-uns/」と翻訳する方式もあります。ユーザーにとって直感的に理解できるメリットがある一方、管理が複雑化しやすい点が課題です。翻訳パスはUX改善に有効だが運用負荷を伴うため、戦略的に選択する必要があります。

サブドメイン・独自ドメイン利用時のURL戦略

サブドメイン方式で多言語化する場合のポイント

「en.example.com」「fr.example.com」のように、サブドメインを分けて管理する方法です。運用チームごとに独立性を持たせやすい反面、SEO評価が分散する傾向があるため、内部リンクやhreflang設定で補強する必要があります。

言語別に独自ドメインを取得する利点と課題

「example.fr」「example.de」のように独自ドメインを国や言語ごとに取得する方法は、現地ユーザーの信頼を得やすく、検索エンジンの地域判定にも強いです。現地法人を持つ企業や大規模展開に適した方式ですが、ドメイン管理やコスト面の負担が大きくなります。

各方式でのサイト運用・集客上の違い

サブディレクトリは運用効率が高く、サブドメインは独立性が強く、独自ドメインは現地特化型です。それぞれの方式で、SEO評価・ブランド認知・運用体制に大きな違いが生まれます。自社の目的に合わせた選択が重要です。

多言語サイトのURL設計で注意すべき事項

hreflangタグやサイトマップによる適切な言語指定

検索エンジンに正しく言語を認識させるためには、hreflangタグの設定が欠かせません。加えて、多言語ページを正しく登録したXMLサイトマップを用意することで、インデックス精度が高まります。

自動リダイレクト設定の是非とユーザー体験への影響

ユーザーのIPやブラウザ設定をもとに自動で言語リダイレクトする方法は便利ですが、誤判定のリスクがあります。手動で言語を切り替えるUIを必ず設置し、ユーザーに選択権を残すことが大切です。

URL正規化と重複コンテンツ防止策

同じ内容のページが複数のURLで存在すると重複コンテンツと判断され、SEO評価が下がる恐れがあります。canonicalタグを適切に設定し、URL正規化による統一管理を行うことが推奨されます。

まとめ

多言語サイトにおけるURL設計は、ユーザー体験とSEOの双方に影響する極めて重要な要素です。サブディレクトリ・サブドメイン・独自ドメインにはそれぞれ利点と課題があるため、自社の戦略に応じて選択する必要があります。

hreflangや正規化などの技術的設定を組み合わせて運用すれば、どの方式でも高い効果を発揮できます。正しいURL戦略を選び、長期的に成果を出せる多言語サイトを構築しましょう。

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